複数のコミュニティにまたがる活気ある公共空間の創造

アーバンデザインの非営利団体「ザ・ベター・ブロック（The Better Block）」は、市民リーダーと協力してコミュニティスペースの再考と活性化に取り組んでいる。同団体は、さまざまな都市で指定されたブロックの更新案を住民に試聴してもらう展示会を2日間開催することで、コミュニティ再生の火付け役となることを目指している。ベター・ブロックは、ネジや接着剤を使わずに組み立てることができるモジュール式の木製パーツを使い、空間をデザイン的に一新する。地元のリーダー、ボランティア、そしてマイクロソフト・コミュニティ・デベロップメントのようなパートナーたちが協力し、ストリート・アートやゲーム、座席、ダンスフロアなど、地域の人々が足を運び、集い、つながるために必要なものを再構築して作り上げる。

これらのプロジェクトの目的は、人々が互いに関わり合い、つながることを支援することで、コミュニティに活気を吹き込むことである。ベター・ブロックのエグゼクティブ・ディレクター、クリスタ・ナイテンゲールは、「私たちの仕事の多くは、空間の優先順位を再考し、提案された変更を体験するために人々を集めることに重点を置いています」と語る。

社交の場であり、くつろぎの場でもある。

アトランタの歴史的な地域、イースト・ポイントで最近行われたイベントでは、アート、食べ物、音楽、ベンダー、アクティビティがホワイト・ウェイ・ブロックに集まった。ベター・ブロック・プロジェクト・シニア・マネージャーのクリスティン・ライバーによると、住民とコミュニティ・リーダーは、ベター・ブロックとマイクロソフトとともに、このブロックを歩行者専用通路として再構築し、「コミュニティが交流し、くつろぐための遊び心にあふれた空間」にするために集まった。住民や中小企業の意見を取り入れて作られたこのイベントは、近隣住民が参加し、イースト・ポイントの多様な文化を反映するようデザインされた。このイベントに対するコミュニティの反応は非常に好意的で、2日間のイベントは1ヶ月間の設置へと発展した。このブロックが地元の人々にとってグルメのホットスポットのような存在になるにつれ、屋外ダイニングの「パークレット」と呼ばれる小さな集いの場がこのスペースに点在し続けることになる。

ウィキブロックは、様々なタイプの座席、高台、キオスク、道路標識、プランター、棚、街路装飾、さらにはストリートチェスや三目並べのようなゲームなど、モジュール式の木製インフラ部品のためのストリートファニチャーの膨大なオンラインライブラリーである。各機能は基本的に3Dパズルであり、地元のボランティアがCNCルーターでパターン通りに木製部品を切り出し、スロットではめ込んで制作する。使わないときは、ピースをバラバラにして輸送用コンテナに平らに収納できる。ベター・ブロックはまた、「ベター・ブロック・イン・ア・ボックス」も発表した。これは、スタイリッシュな輸送用コンテナにコミュニティ・イベントを成功させるための設備をすべて取り付けたもので、コンテナをバーや売店、チケット売り場の窓口として利用することができる。コンテナを屋外席やストリング・ライトと組み合わせれば、ポップアップ・イベント・スペースが完成する。