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マイクロソフト

ケベック市の埋立地における自然生態系の回復

ケベック市はサン・シャルル湖畔、モンブリヤンの麓に155ヘクタールの土地を所有し、自然保護区となる予定だ。そのうちの1.8ヘクタールは、2012年まで建設廃棄物の処分場となっていた。現在、生態系回復協会(SER)とマイクロソフトの支援と資金援助により、アジロはこの土地の生態系の完全性を回復している。

モンブリラン一帯は、成熟した森林から湿地帯まであり、野生動物にさまざまな生息環境を提供している。サンシャルル湖は、ケベック市の水道用貯水池であり、市を横断するサンシャルル川の水源でもある。埋立地跡地の再生は、土地の回復力と生物多様性を向上させ、生態学的機能を強化し、地域社会の責任あるスチュワードシップを促進することで利益をもたらす。

土地の活性化

ケベック市を拠点とするAgiroは、サンシャルル川流域の水と自然生態系の保護に力を注いでいる。このプロジェクトは、侵略的な外来種を駆除・削減する対策を講じながら、在来の樹木や低木を新たに植えることで、敷地内の生態系のバランスを取り戻す機会を提供した。

アジロは新しい表土とマルチング材を運び込んで土地の土壌を再生させ、植物と動物のための多様な生息地を作るために、形と大きさの異なる10の植栽「島」をプロットした。それぞれの島は、草地、低木林、森林といった異なる生態学的段階を表し、地元の野生生物を惹きつける植物が選ばれ、小型哺乳類やヘビのためのシェルターが自然素材で作られている。

一方、土壌の質がすでに新しい植物を直接植えることを可能にしていた島の周辺地域では、アジロのチームが遮水シートの設置、直接の引き抜きと草刈り、より多くの在来種の植え付けを組み合わせて、侵入植物を管理した。

責任あるスチュワードシップの推進

地域社会との関わりも、このプロジェクトのもうひとつの側面である。土壌の修復を開始する前に、アジロは「バイオブリッツ」というイベントを開催し、野生生物の専門家、ボランティア、従業員がこの地域の245種の植物と野生生物を記録した。バイオブリッツのデータは、生息地の建設と植える種の優先順位付けの指針となった。2024年9月のイベントでは、これまでに植えられた500本以上の木や低木のうち、マイクロソフト社員を含むボランティアが1日で100本近くの植物を植えるのを手伝った。このような活動は、修復プロジェクトに関する案内看板とともに、この場所の環境の重要性に対する地元の意識を高めるのに役立っている。

このプロジェクトは、SERの「行動基準に基づく修復」プログラムの一環として資金提供されたもので、生態系修復プロジェクトにおけるリスクを軽減し、成果を向上させるための基盤を提供するものである。その基本原則には、地域社会の参加と知識を取り入れること、劣化の原因を緩和すること、生物多様性を増加または改善すること、環境的利益、人間の福祉、社会的公平性において最大の純増を目指すことなどが含まれる。SERのプログラムに従うことで、モンブリランの修復プロジェクトは長期的な効果と持続可能性を達成することができる。