シドニー西部の文化的にも環境的にも重要な史跡の修復

シドニー、オーストラリア原産の木々から差し込む太陽の光

シドニー西部のカンバーランド平原森林地帯にあるブラックタウン・ネイティブ・インスティテューション(BNI)は、アボリジニのダルグ・コミュニティが主導する修復プロジェクトを通じて、生態学的・文化的支援を受けることになる。

BNI遺跡は、2018年にブラックタウン市議会によってダルグ族に返還された際、傷ついた状態にあり、絶滅の危機に瀕していると考えられている。Dharug Strategic Management Groupは、SER-Australia、Greening Australia、マイクロソフトと共同で、この場所の生態学的健全性と文化遺産の両方を保護・修復するための修復プロジェクトを実施した。このプロジェクトには、緑化、生息地の復元、湿地帯の在来植物の自然再生と回復、コミュニティと先住民の参加などが含まれる。プロジェクトのアウトリーチは、ダルグ・コミュニティ、地元の学校、TAFEの学生、ブラックタウン市議会、マイクロソフトのデータセンター従業員との関わりをサポートする。

この修復プロジェクトのユニークな点は、この地域の歴史的・文化的意義である。BNIは1823年、地元のアボリジニ・コミュニティーの植民地的同化の場として設立された。何世代にもわたるダルグの人々は、BNIとの関係の影響下で苦しんできた。修復プロジェクトの主な目的は、この場所の歴史的意義を認識し、最終的には教育的、儀式的、文化的なプログラムを提供することである。

緊密な協力とパートナーシップにより、BNIの敷地はカンバーランド・プレイン森林地帯の健全な一部として、将来の世代に受け継がれていくだろう。